ライブハウスでコロナが感染する理由

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ライブハウスでコロナが感染する理由

2020/05/16

ライブハウス15年オーナーが考える「ライブハウスでコロナが感染する理由」

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こんにちは。
新たなソフトを導入しようとしてスタッフとダウンロードしたところ重すぎて使えず残念なオーナー小川です。

さて。
今日は、ライブハウスで起こるコロナウイルスの感染について考えたことをお話します。
 
………
 
ライブハウスが「コロナウイルス感染の原因業種」として名指しされてから早3ヶ月が経過しました。
緊急事態宣言が地域により部分的に解除されてきていますが、ライブハウスへの自粛要請が解かれるのは業種としては最後に回される話に具体的になってしまっています。

国の緊急事態宣言、都の自粛要請が出るまでは来場者さまの感染の恐怖におびえながら営業し、その後休業、そして連休明けからの休業延長。
そして最近はできる限り配信ライブを行っています。
再びみなさまの健康への影響、感染の恐怖におびえる日々です。

この経験から「ライブハウスで感染が起きる」原因と思うことがあります。
それは
【大きな音が鳴っている】
ことです。
音が出ているとどうしても顔と顔を寄せて話をすることになります。
これが感染の原因になり得ると思うようになりました。

もちろんボクは専門家ではありませんので正しいかはわかりません。
ただ感染に関する一連の報道などを見ていてそう思っています。

三密でいうと
地下で密閉空間ではありますが、換気扇はあるし特段換気の悪い施設ではありません。
滞在時間は電車のように短くありませんが飲食店と同じくらいだと考えています。(時間帯、昼間か夜かは関係ないです)
密集かどうかは、会場内にいる人数を把握、制限することで対策できます。

問題は「密接」です。
マスクを着用の上、普通に会話をする分には感染リスクはほとんどない状態を保てます。
ただ「顔を近づけて」「大きな声で」話すのは危険ではないかと思うんです。
さらにマスクをつけずにこの状況になると感染リスクは高まると言わざるを得ません。
大きい音が出ていることがこの状況になる原因になっていると思います。
 
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▼ 求められる対策とは
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ではこれから自粛が段階的に緩和されていって、飲食店や人々が集う施設が経済活動を再開していくときに「ライブハウス」はどのような対策をしたら良いでしょうか?

考えなければならないことは「感染をしない、させない」ことだと考えます。

会場内にいる一人ひとりが
「自分が無症状感染者だとしても一人にも感染させない」
行動をとることだと思います。

お客さま、観客は
「マスク着用」「間隔を開ける」「接触しない」
を守れば感染リスクはほぼないと考えます。
店側もこの対策は可能だと思います。

そして出演者とスタッフ。
ステージで歌うときはマスクを外す場合が多いです。
その間は他の人と適正に距離をとる必要があると思います。

その上で上記理由により、下記の対策が重要かつ必須であると考えます。
「音が鳴っている間は会話をしない」会話は音が鳴っていないときに。
「ステージ以外はマスクを着用」そして
「ステージでは適切に距離をとる」
出演者が楽屋でメイクをするなどマスクを外すときは
「マスクをしていないときは一切会話をしない」

もちろん「体調に問題がある場合は来場しない」「ソーシャルディスタンスを守る」「手指の消毒」など世間で当たり前の対策はもちろん行った上で。です。

現在あさがやドラムは休業中ですが無観客に限り「配信ライブ」や「動画撮影」など空きスペースとしての利用は行っています。
その際も今回お話した対策は徹底して行う必要があると思っています。

ボクたちライブハウススタッフはもちろんのこと、ご利用くださいます出演者、関係者さまにおかれましても【プロ】として自覚を持ち、きっちり対策をやってのけましょう!

「『どうしても』のとき以外マスクを外さない」
「大きな音が鳴っている間は会話をしない」

一人ひとりが
「自分が無症状感染者だとしても一人にも感染させない」
を徹底して家族や大切な人たちの健康を守り抜いていきましょう!

現場からは以上でーす。

【追伸】

「ライブハウスがどんな対策をどこまでやればいいか」
をガイドラインとして明示して行政から認可、お墨付きをもらおう!
と動いている方がいらっしゃいます。
ボクもできることは協力しようと思っています。
この先コロナだけにとどまらず
「ライブハウスは病気が伝染るから行っちゃいけません」
みたいな風評被害を避けていくために大切な取り組みだと思います。